Lovableは説明文からWebアプリを作る優れたツールです。ただしその出力はブラウザで動くReactで、App StoreやGoogle Playが受け付けるネイティブのバイナリではありません。何ができて、何ができないかを正確に書きます。
作れません。Lovableが生成するのはReactのWebアプリで、App StoreとGoogle Playが要求するIPA・APK/AABというネイティブのバイナリは出力されません。同じSupabaseのバックエンドを共有したまま、フロントエンドをReact Nativeで生成し直すのが現実的な道で、それがFastshotの役割です。
最終更新: 2026年9月7日
Lovableは日本語でも説明できるAIのWebアプリ生成ツールで、Reactのフロントエンドと、認証・データベース・ストレージを担うSupabaseのバックエンドを一度に組み立てます。SaaSの管理画面、LP、社内ツール、Webサービスの試作は非常に速く、日本の個人開発者の間で「ラバブル」として広まったのも納得です。
できないのは、ネイティブのモバイルアプリです。出力されるReactはブラウザで動くもので、レスポンシブなのでiPhoneのSafariでも開けますが、それはアプリではなくサイトです。「ストアに出す」ボタンはLovableに存在しません。
Lovableに公式のモバイルアプリ(iOS/Android)はあります。ただしそれはLovableをスマホから操作するためのクライアントで、Lovableが作るものを変えるわけではありません。
よく比較されるManusも同様に汎用のAIエージェントで、ネイティブアプリのビルドと申請を一続きで行う設計ではありません。
| 観点 | Lovable | Fastshot |
|---|---|---|
| 出力 | React(Web) | React Native(ネイティブiOS/Android) |
| App Store / Google Play | 不可 | クラウドビルドで申請可 |
| バックエンド | Supabase | Supabase(同じプロジェクトを共有可) |
| コードの書き出し | 可(GitHub) | 可(GitHub) |
| 向いている用途 | 管理画面、LP、Webサービス | ストアで配布するスマホアプリ |
| 料金 | 無料枠、Pro 25ドル/月〜 | 無料で開始、有料プランあり |
1日のメッセージ数に上限のある無料枠があり、有料プランは月25ドル前後から始まります。この分野の料金は頻繁に変わるので、最新の数字はLovableのサイトで確認してください。注意点は、どのプランでもネイティブのiOS/Android出力は追加されないことです。料金が上がるのはWebアプリの生成量であって、作れるものの種類ではありません。
Webアプリ一式です。説明文からReactのフロントエンドを生成し、Supabaseで認証・データベース・ストレージ・エッジ関数を用意し、そのままホスティングします。管理画面、予約サイト、LP、社内ツールに向いています。できないのはネイティブのスマホアプリで、そこは同じSupabaseを共有できるFastshotの領域です。
チャットに作りたいものを日本語で書く、生成されたWebアプリをプレビューする、修正をチャットで頼む、公開する——この繰り返しです。Fastshotの使い方もまったく同じ流れで、違いはプレビューがブラウザではなくQRコード経由の実機になり、公開先がURLではなくTestFlightやGoogle Playになる点だけです。
モバイルアプリはApp StoreやGoogle Playからインストールし、端末のOS上でネイティブに動くソフトウェアです。カメラ・プッシュ通知・オフライン動作・生体認証に直接アクセスできます。Webアプリはブラウザで開くサイトで、ホーム画面に追加しても中身はブラウザです。Lovableが作るのは後者、Fastshotが作るのは前者です。
技術的には、CapacitorやCordovaでWebViewに包めばバイナリはできます。実際には読み込みが遅く、戻るボタンの挙動が崩れ、端末APIへのアクセスも限られ、Appleはガイドライン4.2(最低限の機能)で「薄いラッパー」として却下します。この道を試したチームの多くが半年以内にネイティブで作り直しています。Supabaseを残してフロントエンドをFastshotで生成し直すほうが早い。
使えます。Supabaseのスキーマ、認証ユーザー、ストレージはフロントエンドのフレームワークと無関係なバックエンドの資産です。よくある構成は、Web版と管理画面をLovableで、ストア配布のスマホアプリをFastshotで作り、1つのSupabaseプロジェクトを両方から読み書きする形です。作り直すのは画面だけで、データとビジネスロジックはそのまま使えます。
「スマホで見たときの見た目」を試すコンセプト検証には向いています。数時間でレスポンシブなプロトタイプを作り、URLを共有して反応を確かめられます。一方で「ネイティブアプリとしての手触り」——画面遷移、ジェスチャー、通知——は再現できません。その段階はFastshotのExpo Goプレビューに移り、同じ説明文からネイティブ版を生成します。